
「努力すれば報われる」
学校や会社でもそう言われてきた人は多いと思います。
でも実際に頑張ってみても思った通りの結果にならないこともあります。
そんな時に「頑張った意味はあったのかな」と考えてしまうことはありませんか?
この記事では『はじめの一歩』の登場人物:鴨川会長の名言をもとに努力と結果の関係、そして「報われなかった努力」との向き合い方を考えます。
鴨川会長の名言
「努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!」
講談社発行『はじめの一歩』(著)森川ジョージ
ボクシング漫画『はじめの一歩』に登場する主人公:幕ノ内一歩の師匠、鴨川ボクシングジムの鴨川源二会長の言葉です。
甘い言葉ではありません。
「努力は必ず報われる」とは言っていない。
それでも、努力そのものを否定してもいない。
この言葉の深い所は現実の厳しさと、努力の大切さを同時に言い切っているところにあります。
なお、台詞の中の「すべからく」は本来、「当然〜すべきだ」という意味の言葉です。ただ、日常では「すべて」に近い意味で使われることも多く、この台詞でも「皆」を強める言い方として読めます。
名言の意味を深掘りしてみる
① 努力しても報われないことがある
どんなに頑張っても必ず結果が出るとは限りません。
勉強、スポーツ、仕事、人間関係。
努力と結果はイコールではありません。
同じ量の努力をしても結果が違うことはあります。
その理由は努力の量だけでは決まらないからです。
- 努力の方向が合っていたか
- 自分に合った環境だったか
- 自分の持てうる全ての力を注力させれたか
こうした要素が結果に影響します。
鴨川会長の前半の言葉はそんな現実から目をそらさない姿勢を表しています。
現実を直視する勇気。 それがこの言葉の前半に込められています。
② しかし、成功した人はみんな努力している
後半は視点が逆になります。
成功した人は皆どこかで努力している。
表からは見えなくても地道に積み重ねた時間があるということです。
ここで大切なのは、次の点です。
- 努力すれば必ず成功する、ではない
- 成功した人は努力している
この2つは、似ているようで違います。
努力は成功の保証ではなく成功の前提条件に近いもの。
そう考えると、この言葉がすっきり読めます。
③ 「報われる」とは何を指すのか
もう一つ考えたいのが「報われる」の意味です。
「報われる」を「目標を達成すること」だけに置くと
報われない努力のほうが多くなります。
一方でこんな形の「報われ方」もあります。
- 結果は出なかったけれど身についた力がある
- 続けたことで自信がついた
- 努力した経験が別の場面で活きた
結果だけでなく、努力の過程で残るものまで含めて考えると「報われなかった」と感じる場面は少し変わってきます。
実体験:報われなかった努力
私も学生時代、受験でがむしゃらに勉強しました。
しかし、第一志望の大学には合格できませんでした。
その時は、「意味がなかったもっとできたことがある、最善の努力をできたのか、ただ時間を掛けていただけなのではないのか」と無力感を感じました。
でも、今思えば少し違います。
あの時の努力は「無意味」ではなく、「経験」として確かに自分の中に残っていると感じます。(結果が出ていないので都合の良い解釈ですが、、、)
今現在、仕事や人間関係の中でその時に得た「後悔」が、もういいやってなった際の「踏ん張る力」に生かされています。
(諦めたり中途半端にしてもあまり良い結果は生まれないから)
思い通りにいかない場面でも簡単には折れずにいられるのはあの嫌な経験があったからかもしれません。
当時は「意味がなかった」と感じていたので結果しか見れていませんでした。
でも時間が経ってから振り返ると結果とは別に残っているものがあったと気づけます。
努力する意味とは?
鴨川会長の言葉と自分の経験から努力する意味を整理すると次の3つになります。
努力=必ず報われるわけではない
これは、認めておいたほうがいい現実です。
「頑張ったのに」と自分を責めすぎたり結果が出なかった人を責めたりしなくて済みます。
努力せずに成功する人はいない
華やかな成功の陰には見えない努力があります。
「あの人は運が良かっただけ」と見当違いをする前に見えていない大変な部分があるかもしれないと考えてみる視点も大切です。
努力は未来の“自信”や“信頼”になる
結果がどうであれやり切った経験は残ります。
「自分はここまでやれた」という感覚は次に何かに挑戦するときの土台になります。
一番後悔するのは中途半端な時です。
努力が報われなかったと感じたときにできる3つのこと
最後に「報われなかった」と感じたときの考え方をまとめます。
1. 結果と努力の価値を分けて考える
結果が出なかったからといって努力そのものが無価値になるわけではありません。
まずは、「結果」と「自分が積み重ねたもの」を分けて見てみましょう。
また、方向性が間違っていないか定期的な振り返りも重要だと思います。
2. 残ったものを書き出してみる
身についた知識、続けられた習慣、耐えた経験。
結果以外に残っているものを紙やメモに書き出してみます。
意外とたくさん残っていることに気づけます。
3. 次の一歩を小さく決める
「また頑張らなきゃ」と大きく構える必要はありません。
今日できる小さなことを一つ決めるくらいで十分です。
努力の意味を別の角度から考えたい方は努力はしないといけないのか、努力が当たり前に求められる社会に違和感を覚えたあなたへもあわせてどうぞ。
「自信を持って努力を続けたい」という方には、マイト・ガイの名言「自分を信じない奴なんかに、努力する価値はない」の解説記事も参考になります。
やぎのひとこと
このセリフを初めて聞いた時に「ああ、努力って報われないこともあるんだ」と少しショックを受けました。
しかしそれと同時に、「それでも続けた人だけが、何かを掴むんだ」と勇気をもらったのも事実です。
正直、今でも報われるかどうかわからない努力を続けています。
しかし、この名言を思い出すたびに「やるだけやってみよう」という気持ちになれます。
誰かの心にもほんの少しでも響いていたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
Q&A
努力は報われないこともあるのか?
‐あります。努力の量だけでなく方向性や環境、タイミングなども結果に影響するためです。ただ、結果とは別に身についた力や経験が残ることも多くあります。
努力しても結果が出ない際はやめたほうがいいのか?
‐一概には言えません。続けるか変えるかは目的や状況によります。努力の方向が合っているかを見直したうえで、判断してみるのも一つの方法です。
この名言はどの漫画のセリフか?
‐森川ジョージさんの漫画『はじめの一歩』(講談社)に登場する、鴨川ボクシングジムの鴨川源二会長の言葉です。
熱血で愚直でそれでいてボクシング理論がしっかりしている人情味溢れるキャラクターです!

